日本には古来より、妊娠5ヶ月になる最初の戌の日に、「帯祝い」といって安産祈願の為腹帯を巻きはじめるという風習があります。
妊娠が初めての方は「腹帯ってなんだろう?着物の帯みたいなものかな?」「お腹が大きくなってからもずっと巻いておかないといけないの?」など、色々とわからない事が多いですよね。
腹帯は一般的に、妊娠5か月の戌の日に買って戌の日から巻くとされています。
「腹帯はいつまで?」と気にされている方は多いですが、実はいつまで巻いておくという決まり事は特にはありません。
また、最近の腹帯にはさらしタイプや、マジックテープで調節するベルトタイプ、ガードルタイプ等さまざまな種類がありますので、負担にならない物を選びましょう。
次は腹帯の巻き方をくわしく見ていきましょう。
腹帯(さらしタイプ)の巻き方!種類や巻き方を徹底解説します!
安産祈願の為に持参したり、神社やお寺で安産祈願をする際セットでついてくるものが、「岩田帯」というさらしタイプのものです。
色々なタイプの腹帯がある中で、このさらしは巻き方が一番難しいタイプです。
神社・お寺に安産祈願に行くときは、さらしタイプのものを持参したけど、実際日常ではつけやすい腹巻タイプやガードルタイプを使う、という方も多いのではないでしょうか?
儀式用とはいえ、せっかく購入したさらしタイプの腹帯。
巻くのが面倒だからと一回も使わず置いておくのはもったいないですよね?
一度覚えてしまえば簡単なので、あなたもぜひこの機会にチャレンジしてみましょう。
まず、巻く前に、半分に折り、輪になった部分を下にして巻き取っておきましょう。
そうすると、おなかに巻く時に持ちやすく巻きやすくなりますよ。
最初に2つ折りにしたわさ(輪になった部分)を下にして下腹部にあてて、巻きはじめます。
次におなかの丸みに沿うように前で布地をねじりながら巻いていきます。
おなかを締めつけず、持ち上げるように下から上へ、数回巻いていきましょう。
仕上げに布地の端を、三角に折り、帯の上部に挟み込みます。
尚、あまりきつく締めすぎると、お腹の赤ちゃんを圧迫してしまうので注意が必要です。
さらしタイプがどうしても自分に合わないという方もいらっしゃるでしょう。
腹帯は他に、腹巻タイプ、ガードル・パンツタイプ、サポートベルトタイプ、骨盤ベルトタイプなど、さまざまな種類があります。
中でも腹巻タイプは一番お腹や腰に圧迫感がありません。
ガードルタイプはからだのラインに響きにくいので、パンツスタイルの時におすすめです。
それぞれの体調や好みに合わせて腹帯を選ぶようにしましょう。
腹巻の巻き方!マジックテープで調節可能な骨盤ベルトタイプは産婦人科医も推奨!?
色々な種類がある腹帯のなかでも、特に切迫早産の症状がある方には、マジックテープで調節可能な骨盤ベルトタイプおすすめです。
私事で恐縮ですが、私はマジックテープで止めるタイプの腹帯、「トコちゃんベルト」を愛用していました。
実は出産予定日の3か月前に切迫早産と診断され、産婦人科に入院し絶対安静で過ごした経験があります。
産婦人科の助産師さんに勧められ、入院中から出産するまでずっとつけて過ごしましたので、安産の御守りのような存在でした。
「トコちゃんベルト」は骨盤の周りにベルトを巻いて骨盤を安定させるタイプの妊婦帯で、骨盤ケアをする事で、お腹を支え、腰痛を予防します。
まず、穴にベルトを通して、輪っかの状態で足から通します。
ひざ立ちになってサイドの縫い目が左右均等になるように位置をととのえ、マジックテープを止めます。
次に骨盤高位の姿勢で5分ほど横になります。
ゆったりと左右にひざを揺らすのも良いですし、安静にしてみたりを繰り返すことで、内臓があがって、ゆるみができるのを待ちましょう。
ゆるみができた分はそっとベルトを引きます。
お尻に何か触れたと感じたらマジックテープを止めます。
ちょっとコツがいるので、わかりにくい場合はYoutubeなどを参考にしてくださいね。
また「トコちゃんベルト」は産後は産褥ベルトとしても活躍してくれます。
産後も使用することで骨盤を引き締めて元に戻す効果が期待できます。
まとめ
さあ、いかがだったでしょうか?
「腹帯なんて面倒くさいし、巻きたくない!」という方もいらっしゃいますよね。
私もそうでしたがここだけの話、正直蒸れるし、締めすぎるときついし、腹帯を巻いたのは戌の日から数か月だけで、あとは巻かずに過ごしていました。
妊娠後期で切迫早産になった時、「腹帯を巻いてなかったからかな?」という考えがよぎり、後悔しましたが。
みなさんも私のようにならない為にも、無理のない範囲で、安産の御守り感覚で「腹帯」を巻いてみてはいかがでしょうか?
あなたとあなたの家族の未来が、明るく健康的なものとなりますように^^